サン・セバスチャン映画祭が開幕!日本から『贖罪』『アシュラ』も参加!
スペイン・バスク地方で開催される第60回サン・セバスチャン国際映画祭が現地時間21日、開幕した。開幕式には、オープニング作品『アムール(原題) / Amour』(ニコラス・ジャレッキー監督)に出演しているリチャード・ギアとスーザン・サランドンが駆け付け、映画祭に華を添えた。
同映画祭はスペインで最大規模を誇り、コンペティション部門の審査員には、ジュリー・テイモア監督、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『瞳の奥の秘密』のアルゼンチン俳優リカルド・ダリンなどそうそうたる面々が務めている。
さらに今年は節目の大会とあって、生涯功労賞にあたるドノスティア賞を5人に贈る出血大サービスぶりでも話題。第60回記念特別ドノスティア賞にはオリヴァー・ストーン監督と、監督デビュー作『カルテット(原題)/Quartet』が招待上映されるダスティン・ホフマン。通常のドノスティア賞にはジョン・トラボルタ、ユアン・マクレガー、トミー・リー・ジョーンズが選ばれ、それぞれ盛大な授賞式が行われる予定だ。
日本からは、世界の話題作を集めたサバルテギ部門に、WOWOWの連続ドラマを270分に編集した黒沢清監督『贖罪』と、ジョージ秋山原作のアニメ『アシュラ』(9月29日公開)の2作が参加。21日深夜からは早速、『贖罪』がオールナイトで上映され、熱心な黒沢ファンが劇場に詰め掛けていた。
またこの日、国際批評家連盟に所属する批評家225人が選出した本年度の国際批評家連盟賞にミヒャエル・ハネケ監督『アムール(原題) / Amour』が受賞したことが発表された。ハネケ監督は私用のため授賞式を欠席したが、ビデオメッセージで喜びのコメントを寄せた。同作品は本年度カンヌ国際映画祭での最高賞受賞を皮切りに、米アカデミー賞外国語映画賞のオーストリア代表に選ばれるなど、本年度の賞レースを賑わせてくれそうだ。
第60回サン・セバスチャン国際映画祭は9月29日まで開催