ジョン・トラヴォルタ、生涯功労賞受賞!タランティーノ監督『パルプ・フィクション』に感謝
スペインで開催中の第60回サンセバスチャン国際映画祭で、オリヴァー・ストーン監督が第60回記念特別ドノスティア賞を、ジョン・トラヴォルタがドノスティア賞と共に生涯功労賞にあたる賞を受賞し、現地時間23日に授賞式が行われた。
ストーン監督とトラヴォルタは新作映画『サーベイジズ(原題)/ SAVAGES』でタッグを組み、この日は同じく出演者のベニチオ・デル・トロがプレゼンターとして登場。2人は記念のトロフィーを受け取ると誇らしげに掲げ、観客からの大拍手を浴びていた。
受賞に対してストーン監督は「この街は美しいし、食べ物は美味しいし、素晴らしい文化もあるし、女性も美しい。引退後はここに住もうかな(笑)」と記者たちの笑いを誘った。一方トラヴォルタも受賞を喜びつつ「クエンティン・タランティーノ監督は『パルプ・フィクション』でわたしのキャリアに新たな輝きを与えてくれた」と語り、タランティーノ監督への感謝も忘れなかった。
先に行われた『サーベイジズ(原題)/SAVAGES』の会見でも、3人は見事なコンビネーションを見せていた。同作品はカリフォルニアを舞台にしたドラッグ戦争を描いており、主演のオプラ・ウィンフリー&テイラー・キッチュ&アーロン・ジョンソンは禁断の三角関係という設定だ。記者から「同様の恋の経験は?」という質問が出ると、ストーン監督は「パリで取材を受けた時、まさに男性2人と約20年間に渡って同棲したという女性記者に会ったよ。仏人は人生を楽しむ別の視点を持っているね」と答えて誤魔化した。続いて昨今、同性愛疑惑が取沙汰されているトラヴォルタは「愛は愛だよ。人間の特性として、すべては可能だと思うよ」と意味深な発言をした。
ここでストーン監督がデル・トロに「君の答えは?」とむちゃ振り。デル・トロは「答えたくないな」と渋っていたが、監督の要望を断ることもできずに対応するハメに。デル・トロは「サーベイジズは獰猛(野蛮、下品な)という意味だろ。サーベイジズはあらゆる常識を破壊するのさ」と映画をPRしつつ、巧みに急場を切り抜けていた。
第60回サンセバスチャン国際映画祭は9月29日まで開催