1万本のアナログフィルムをデジタル化!英国映画協会がオンライン・アーカイブを立ち上げ
英国映画協会(BFI)が現地時間2日、オンラインで1万本の映画作品を視聴することができるフィルムアーカイブ・サービスを立ち上げることを発表した。
同サービスは、「イギリス映画5か年計画」の一環としてスタート。デジタル化が進む現在の映画界において、アナログのまま死蔵されている作品も多いという現状を考慮し、現存するすべての作品をデジタル化、アクセス可能な状態で保管することを目的にしたプロジェクトだ。
現在45万本以上のフィルムをBFIは保管しており、その内の1万本を2017年までにデジタル化する予定。どのフィルムをデジタル化するかは、一般からも意見を募った上で、学芸員や映画製作の関係者で構成された評議会が判断するとのことだ。
映画業界のデジタル化に関しては、ミニシアター閉館や富士フイルムの映画フィルム生産中止という形で、日本でも影響が出てきている。アナログフィルムのデジタル化を進める今回のBFIの試みが、どういった展開を見せるのか、要注目だ。(編集部・福田麗)