ヤクザが『踊る大捜査線』からトップ奪取!『アウトレイジ』続編、北野映画初のV!
映画週末興行成績
北野武監督自ら「俺の映画は売れない」とギャグにしていたのも過去の話か、今週は『アウトレイジ ビヨンド』が北野作品史上初の首位を獲得した。全国225スクリーンで公開され、土日成績は動員20万6,614人、興収2億7,924万7,500円。祝日を含む初日3日間成績は動員29万4,485人、興収3億9,528万7,800円となっている。
ヤクザ映画に首位の座を明け渡した『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』だが、公開5週にして好調さをキープ。8日までの累計動員は390万3,125人、累計興収は49億5,049万1,750円となった。松坂桃李の単独初主演作『ツナグ』は3位初登場。全国306スクリーンで公開され、初日3日間の成績は動員24万1,686人、興収2億9,281万5,500円。観客の男女比は39対61で、年齢別では50代が25パーセント、40代が24.3パーセント、16~19歳が15.7パーセント。
4位は大川隆法原作の近未来予言映画第2弾『神秘の法』。全国208スクリーンで公開され、土日成績は動員12万4,423人、興収1億5,925万8,000円。第1弾『ファイナル・ジャッジメント』(初日2日間動員9万1,998人、興収1億1,750万7,500円)を超えるペースの成績となっている。アニメ映画ということで子ども連れのファミリー層にも訴求したようだ。
公開4週目の『バイオハザードV:リトリビューション』は5位だが、累計動員216万7,789人、累計興収32億9,573万8,300円と動員200万人、興収30億円をそれぞれ突破。ついにアメリカでの興行成績を抜き、日本が公開67か国で「最もバイオ新作を観ている国」に躍り出た。志村けんの吹き替えも話題となったCGアニメ『ロラックスおじさんの秘密の種』は6位初登場。全国528スクリーンで公開され、初日3日間成績は動員19万5,644人、興収2億5,792万3,000円となった。人気テレビアニメを再構成した劇場版の前編『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』は全国43スクリーンの小規模公開ながら7位に初登場。
8位の『ボーン・レガシー』は5ランクダウン。中山美穂、向井理ら豪華キャスト出演の『新しい靴を買わなくちゃ』は9位初登場。全国203スクリーンで公開され、初日から3日間の成績は動員7万4,152人、興収9,883万円となった。10位は『ハンガー・ゲーム』、公開6週目の『最強のふたり』は11位と惜しくもベストテン圏外に落ちてしまった。
今週末は『劇場版 私立バカレア高校』『推理作家ポー 最期の5日間』『赤い季節』『恋に至る病』『中島みゆきLIVE&PV 歌姫 劇場版』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語』『桃(タオ)さんのしあわせ』『キック・オーバー』『フタバから遠く離れて』『ひとつの歌』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)