山寺宏一、デスラー総統はやりたくなかった! オファーを受けたときの心境を吐露
13日、『宇宙戦艦ヤマト2199』「第三章 果てしなき航海」初日舞台あいさつが新宿ピカデリーにて行われ、デスラー総統を演じた山寺宏一、ヒス副総統役の秋元羊介、そして出渕裕総監督が登壇した。山寺はデスラーになりきり、冷淡な口調でスピーチをしたかと思えば「ヤマトには夫婦でお世話になっています」と今年6月に結婚した妻・田中理恵も本作に出演していることを話題に出し、目じりを下げる一幕も見られた。
『宇宙戦艦ヤマト2199』「第三章 果てしなき航海」初日舞台あいさつフォトギャラリー
冷酷な独裁者でありながら、紳士的な立ち振る舞いが印象的なガミラス帝国・デスラー総統のファンは多い。そんな国家元首を演じた山寺は「『ヤマト』世代で、中学生のときは1話も欠かさずに観ていました。中でもデスラーの大ファンで……」と憧れのキャラクターを演じることになった思いを語る。
しかしオファーを受けたときは複雑な心境だったという。「(前作でデスラーをやっていた)伊武(雅刀)さんが偉大で……。(伊武がやっていた番組の)『スネークマンショー』は僕のバイブルだったんです。しかも僕は以前(デスラーと敵対する)古代進役をやっていたので、きっとネットで叩かれるんだろうなと思ってやりたくないなと……。でも他の人にやられるのも嫌だったので、覚悟して挑みました」と当時の心情を吐露した。
そんな葛藤があったものの、山寺がデスラーになりきり会場に登場すると、客席は総立ちでガミラス帝国流の敬礼で「ガーレ・ガミロン、ガーレ・デスラー」と出迎え。それを見た山寺は「昔から観ていた人、これからヤマトを観る世代の両方を納得させられるすごい作品です。『声優がダメだから観ない』って言われないように、デスラーのように青い顔になりながら頑張ります」と力強く宣言した。
本作は、1974年に放送されたテレビシリーズを新スタッフによりリニューアル制作した新作アニメーション。「第四章 銀河辺境の攻防」は2013年1月12日よりイベント上映される。(磯部正和)
『宇宙戦艦ヤマト2199』「第三章 果てしなき航海」は新宿ピカデリーほかにて10月13日より2週間限定公開