阿部寛も苦笑い! 詐欺師よりも漫才師のほうが悪い! 村上ショージが爆弾発言
13日、映画『カラスの親指』大ヒット祈願イベントが新橋・烏森神社にて行われ、主演の阿部寛、村上ショージ、そして伊藤匡史監督が出席。村上とのコンビに阿部は「今まで見たことのないような自分が出ています」と正義の詐欺師という役柄に自信を見せた。
映画の題名にちなみ、芸能の神様を祭る「烏(からす)森神社」で行なわれた同イベント。心に深い傷を抱えた詐欺師という役柄を演じた阿部は「監督から5~6冊詐欺師の本を借りて読んだのですが、今言われているような悪い詐欺師ではないので、明るく観てもらえるように意識しました」と役作りのポイントを説明。
また芸歴35年という村上との共演には「しゃべりのプロである芸人さんと一緒にコンビを組めたのがうれしかった」と笑顔を見せると、一方の村上は「35年といっても、(明石家)さんまさんには『凝縮すると1年分だろ』って言われていますし、自分のセリフを忘れるぐらい男から見ても格好いい阿部さんと共演できるなんて、一生の宝です」と恐縮しきりだった。
詐欺師を演じる上での心構えを聞かれた村上は「詐欺師より悪いのは漫才師ですからね。裏で何やっているかわからない先輩後輩を見てきたので(その経験が)役に立っているかもしれません」と発言。そのことに意見を求められた阿部が「何も言えないですよ」と苦笑いを浮かべるシーンも。
意外性のあるコンビを作り上げた伊藤監督は「単純に役柄に一番ふさわしい人という視点で選んだ二人です。出来上がった作品を観て、想像通りでした。お客さんも映画を観てもらえればわかると思います」と作品の出来に太鼓判を押していた。
本作は、直木賞作家・道尾秀介の小説を映画化。過去に心の傷を負った詐欺師コンビのタケ(阿部寛)とテツ(村上ショージ)が、美人姉妹のやひろ(石原さとみ)・まひろ(能年玲奈)と共に、一世一代の詐欺を仕掛ける姿を描く。(磯部正和)
映画『カラスの親指』は11月23日より全国公開