トム・ハンクス&ハル・ベリーが姿を変えて何度も出会う!超大作『クラウド アトラス』本予告編公開!
映画『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟監督と『ザ・バンク 堕ちた巨像』のトム・ティクヴァ監督がタッグを組んだ超大作『クラウド アトラス』の本予告編が公開された。主演のトム・ハンクスとハル・ベリーが何度も姿を変え、異なる時代・場所で巡り合うさまを描いた感動的な仕上がりになっている。
デイヴィッド・ミッチェルの同名ベストセラー小説が基になっている本作。場所も時代も異なる六つの短編が一つに集約されていくという構造を取っており、ミッチェル自身、実写化は不可能だろうと思っていたという。しかしそんな壮大な物語を3人の監督が見事に映画化。彼らが仕掛けた圧倒的な映像表現は、今回公開された本予告編からも垣間見ることができる。
また同予告編で目を引くのがさまざまに姿を変えたトムとハル。1970年代での二人は原子力発電所の研究員とジャーナリスト、ずっと遠い未来では文明とは無縁の島民と彼の島を訪れた文明人……。「ドアを開けた瞬間に君だとわかった。あれは強烈な既視感(デジャビュ)だった」というセリフからもわかるように、「愛する人とは時代を超えてもまた出会う」という考え方が作品の一つの軸になっている。
しかし単なるラブストーリーというわけではなく、ドラマや歴史、近未来SF、アクション、ミステリー、ファンタジーといったさまざまな要素を持つ本作はもはやジャンル分け不要。またトムとハルだけでなく、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、スーザン・サランドンなどの実力派俳優が年齢、人種、性別を越えて一人何役も演じており、そういったところからも製作陣が目指したボーダーレスで壮大なスケール感が伝わってくるといえるだろう。
非常に実験的な映画でありながら、先日行われた第37回トロント国際映画祭のプレミア上映では、3階まで満席となった会場でスタンディング・オベーションが約10分間続くなど観客からの反応も上々。待望の日本公開は来年3月15日に決まっている。(編集部・市川遥)
映画『クラウド アトラス』は2013年3月15日より丸の内ピカデリーほか全国公開