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モンティ・パイソンの面々が故グレアム・チャップマンさんを偲ぶ…3D伝記映画が登場

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上段左からビル・ジョーンズ監督、テリー・ジョーンズ、マイケル・パリン、ジェフ・シンプソン監督、ベン・ティムレット監督、アニメーション・プロデューサーのジャスティン・ウェイアーズ、グレアム・チャップマンさんの等身大パネル
上段左からビル・ジョーンズ監督、テリー・ジョーンズ、マイケル・パリン、ジェフ・シンプソン監督、ベン・ティムレット監督、アニメーション・プロデューサーのジャスティン・ウェイアーズ、グレアム・チャップマンさんの等身大パネル - Photo:Yukari Yamaguchi

 第56回ロンドン映画祭で3Dアニメーション映画『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』の会見が行われ、モンティ・パイソンテリー・ジョーンズとマイケル・パリンのほか、本作の監督の一人でテリーの息子でもあるビル・ジョーンズなどが出席し、故グレアム・チャップマンさんの思い出を語った。

 モンティ・パイソンは、1960年代から1980年代にかけて活躍したイギリスの代表的なコメディー集団。本作は、そんなモンティ・パイソンのメンバーで1989年に48歳の若さで亡くなったグレアムさんの自伝を基にした作品。ナレーションには生前に録音されたグレアムさん本人の声が用いられている。会見でグレアムさんのほぼ原寸大写真が「スペシャル・ゲスト」として紹介されると、ひときわ大きな拍手が起こった。

 ジョーンズ監督は制作の動機を「亡くなってしまったグレアムを忘れ去られるようなことがないよう、彼の成し遂げたことを称えたかった」と明かす。複雑な人物として描かれるグレアムさんをテリーは「グレアムは自分で自分がわからなかったんじゃないかな。彼は自分がホモ・セクシュアルであると発見して、それからアルコール中毒である自分を発見して、そこから立ち直って……彼はいつも自分を探していたと思うよ」と評した。

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 それぞれがグレアムさんとの思い出を明かす間に、ジョーンズ監督はグレアムさんのトレードマークでもあったパイプを取り出してくわえて見せる。特異なユーモアのセンスを持つグレアムさんは、ケンブリッジ大学で医学を専攻したインテリでもあり、ゲイであることを明かした後でも女性にもてた紳士的な人物。共同監督のジェフ・シンプソンは「ほかのメンバーにはパイソン後の第2の人生があるのにグレアムには無い。この映画が彼にとってその代わりになればと思う」としんみりと語った。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

映画『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』は第25回東京国際映画祭にて10月26日、27日に上映予定

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