女優・島田陽子が説く日中文化交流の重要性にあやまん監督も真剣な表情!
第25回東京国際映画祭
第25回東京国際映画祭提携企画「2012東京・中国映画週間」上映映画『女優』の舞台あいさつが、20日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、本作で女優デビューを果たしたあやまん監督(あやまんJAPAN)、辻やすこ、尚玄、寺西一浩監督が登壇。途中、過去に日中合作映画にも出演したことがある女優・島田陽子が応援に駆けつけるなど、各人が文化交流の重要性を訴えた。
「いろいろな問題があり、日中が今までにない深刻な問題になっています。こういう時だからこそ、文化交流が大事だと思います」と日中友好映画祭実行委員会関係者の訴えで始まった舞台あいさつ。
カリスマヘアメイクアップアーティスト役として、女優デビューを果たしたあやまん監督は、いつものようにおどけた表情で場内を盛り上げるようなしぐさを見せつつも「本格的に女優デビューさせていただいた作品。自分の演技は恥ずかしいけど、楽しんでください」とやや緊張した表情でコメント。敏腕記者役の尚玄も「日中友好の架け橋になれば」と作品への思いを込めた。
本作が初メガホンとなる寺西監督は、日中国交正常化40周年の節目となる年に自身の作品が上映されることに「初監督作品が、上海(国際映画祭)や東京国際映画祭で上映していただけることに感謝しています」と頭を深々と下げた。
そんな中、過去に日中合作映画に出演した経験を持つ女優の島田陽子が花束を持って登場し、本作の出演陣を祝福。中国での撮影を懐かしみ「日中関係が悪化している状況ですが、そういうことに負けず、いい作品を作っていければ」と強い眼差しで文化交流の重要性を説いた。
本作は、寺西監督自身の同名小説を映画化。中国人の父と、日本人の母との間に生まれた一人の少女が「女優になる」という夢を追いかける姿を描いた感動作。(磯部正和)
映画『女優』は11月3日よりオーディトリウム渋谷にて公開