ヒュー・ジャックマン、自分を捨てた母に理解
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などのヒット作で知られるハリウッド俳優ヒュー・ジャックマンが、オーストラリアの雑誌Australian Women's Weeklyのインタビューで、母親に捨てられた過去について赤裸々に語った。
ヒュー・ジャックマン出演映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』場面写真
オーストラリア、シドニー北部の郊外に暮らしていたイギリス出身の両親の元に、5人兄弟の末っ子として誕生したヒュー。母親は、彼が8歳のときに父親と5人の子どもたちを残し、イギリスに帰って行った。
「おかしいと思うかもしれないけど、僕は母親が自分のことを愛していないと思ったことはないんだよ」と話すヒュー。それでも、人々にうわさされ、父親と母親の関係が修復することを信じて待ち、関係の修復は不可能だと悟るまで、3、4年は要したといい、「正直に言って、最もつらく苦しかった時期」と振り返る。
1996年にテレビで共演したオーストラリアの女優デボラ=リー・ファーネスと結婚し二人の養子を育てているヒューは「自分も子どもを持ったことで、より母親に共感し理解できるようになった」そう。母親が自分を出産した後、産後うつ病にかかり入院していたこと、母親が移民であったこと、父親が一日中仕事に出ていたことなど、母親の苦労への理解を示し、現在は、母親と年に3、4度会う仲であることを明かした。
2013年9月には、日本を舞台にしたハリウッド超大作『ウルヴァリン:SAMURAI』の日本公開を控えているヒューは、ハリウッドでも随一の人柄の良さで知られている人物でもある。その姿からは想像もつかない過去を受け入れるヒューの心の広さにもまた、ヒューの人柄の良さが感じられる。(編集部・島村幸恵)