ダニエル・デイ=ルイス『リンカーン』で仰天役づくり!
入念な役作りで知られるダニエル・デイ=ルイスは、11月より全米公開される、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『リンカーン(原題) / Lincoln』でも、持ち前の完璧主義を発揮したようだ。
ダニエル・デイ=ルイス出演 映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』写真ギャラリー
TIME.comが伝えたところによれば、映画の撮影中の昨年夏、デイ=ルイスは、メアリー・トッド・リンカーン夫人役のサリー・フィールド宛てに、リンカーンとしてテキストメッセージを送ったのだそう。送られてきたのはユニークな詩で、「そこに、親愛なるAより、と署名がされていたのよ」とフィールドは明かしている。お返しにメアリーとして返信したフィールドは、もっとほかに生産的なことがあるだろうに、時間の無駄使いをしないように、とデイ=ルイスをたしなめたという。
さらにデイ=ルイスは、監督のスピルバーグに、リンカーンを模した声で録音したカセットテープを送ったこともあったのだそう。「再生してみると、そこには、リンカーンの声でシェイクスピアとリンカーンの第2期就任演説が入っていた」とスピルバーグはコメント。「読み終わったら、電話をくれないか? 世間話をしよう」と書かれた手紙が入っており、即座に電話をし、「一体誰なんだ?」と問いただしたと、スピルバーグは話している。
すでに、リンカーンそっくりの外見のデイ=ルイスの写真が注目を集めているが、その背景には、徹底した役作りの過程があったようだ。(鯨岡孝子)
映画『リンカーン(原題)』は2013年4月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開