コーマン、新宿に現る!B級映画の帝王が「夜コーマン」開催劇場を訪問!
現在開催中の第25回東京国際映画祭で、コンペティション国際審査委員長を務めるロジャー・コーマンが25日、新宿の映画館・新宿武蔵野館を訪れた。同劇場では、コーマン関連作を週替わりで上映するレイトショー企画「続・夜コーマン」が開催されている。
60年近くのキャリアを通して、娯楽要素にあふれた低予算娯楽作を量産し続ける「B級映画の帝王」ロジャー・コーマン。ジャック・ニコルソンやマーティン・スコセッシなどハリウッドの一線で活躍する大物たちを発掘し、アカデミー賞名誉賞も受賞している、映画界の生きる伝説といっても過言ではない人物が、新宿の地を訪れた。
「続・夜コーマン」を開催中の新宿武蔵野館は、『最強のふたり』から『ムカデ人間2』まで、アート系やB級モノにこだわらず、幅広いジャンルの作品を上映。コーマンは、場内を彩る個性的なポスターを見ながら「アメリカでは映画もそうだが、映画館もインデペンデントであり続けるのは難しい時代になってきている。生き残るためには独自の編成が必要だ」と分析を披露。その上で「こういった工夫がインデペンデントには求められる。こういう映画館を応援しています」と劇場の姿勢を褒めたたえた。
ちなみに同館では、やはりB級作品を量産し続ける製作会社トロマ・エンターテインメントの大ヒット作『悪魔の毒々モンスター』を、2013年にノーカット無修正版でリバイバルレイト上映する。同作の監督でトロマの創始者ロイド・カウフマンとコーマンは、B級映画を量産してきた者同士「仲のいい友達」というが、共同製作の可能性を聞かれると「いや、やったことはない。それは彼の映画がわたしのよりはるかにワイルドだからだ」と笑顔で答えていた。
そしてコーマンは、「続・夜コーマン」開催に伴って劇場内に掲示された、自身の等身大パネルに直筆サイン。新宿武蔵野館はまさにコーマン公認のオフィシャルコーマン劇場となった!?(編集部・入倉功一)
「続・夜コーマン」は新宿武蔵野館で開催中 27日からは『バニシングIN TURBO』を上映