内田有紀、夫・大沢たかおは頼もしい…と絶賛
3日、大沢たかお、内田有紀がNHK製作のBS時代劇・大型時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」の取材会に出席し、息のあったトークで作品への想い、撮影のエピソードなどを披露した。この日は、北村一輝、石黒賢、大杉漣、伊藤歩、高梨臨、江波杏子、神山繁ら豪華共演者も役柄の衣装を身にまとい登壇した。
キャストが衣装で登場!「火怨・北の英雄 アテルイ伝」の取材会写真ギャラリー
先陣を切って、アテルイ役を務める主演の大沢たかおが「まさか自分が古代劇でたて穴式住居の中で演技する日が来るとは思わなかったですね(笑)。ずっと東北の大自然の中で撮影していたのですが、オリジナリティあふれる力強い作品になると思います」と熱く語った。一方、妻の佳那(かな)を演じる内田有紀も大自然の素晴らしさを称えながら「大沢さん、すごく衣装が似合っていて。そこにたたずんでいるだけで圧倒されるというか。わたしはやがてアテルイの妻になって支える役なんですが、本当に頼もしかった」と夫婦役らしい言葉で絶賛した。
また、豪華キャスト共演でも注目を集める本作で、アテルイの相棒・母礼(もれ)を演じる北村一輝は「コスプレみたいに古代のいろんな格好ができて楽しいですね」と笑いをとりながらも「アテルイのあきらめない勇気、強さをヒーローだと感じてもらえるために、自分が何を成すべきか、ということを常に考えながら演じています。東北の復興支援を目的とした本作に参加できて本当にうれしい」と表情を引き締めながら語った。
アテルイといえば、一族の平和を守るため、宿敵・坂上田村麻呂率いる大和朝廷軍の猛攻に命をかけて立ち向かった古代東北の伝説的英雄。大沢は「アテルイの熱い思い、そして今回出演されている役者の皆さんの力強さが、東北はもとより日本中に届いてくれることを願っています」と作品に対する意気込みで締めくくった。
高橋克彦の小説「火怨 北の耀星アテルイ」を原作にドラマ化した本作は、平安時代初期の東北地方を舞台に、智将・坂上田村麻呂とアテルイとの戦いを壮大なスケールで描いた歴史巨編。NHKが東日本大震災の被災地にむけて「応援歌」として企画した渾身(こんしん)の一作である。(取材・文:坂田正樹)
「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は2013年1月からBSプレミアム(全4回)で、3月から総合テレビ(全2回)にて放送予定