『パラノーマル・アクティビティ』を作った男オーレン・ペリ!本物の恐怖体験には縁ナシ?
100万円余りの低予算で製作され、口コミで人気を広げ大ヒットしたホラー映画『パラノーマル・アクティビティ』を監督したオーレン・ペリが、製作・脚本を務めた最新作『パラノーマル・アクティビティ4』について語った。
自宅をロケ地に、ホームビデオを駆使したリアリティーあふれる恐怖を生み出してから約5年。続編も4作を数えたことに「こんなことになるとは思っていなかった」とペリ本人も驚いているようだ。
2010年の2作目以降は1年ごとに続編を発表。毎回目を覆う恐怖演出には感心させられるが、ペリは「観客に毎回新しいものを伝える一方、シリーズに共通する方程式を守らないとつまらなくなってしまう」と吐露。スタッフ一同で知恵を出し合っているというが、撮影してみるまで本当に怖いシーンになるかはわからないといい「製作中は全てのアイデアが最高だと思っているけど、後で観てみるとうまくいっていないこともあるね」と明かした。
ケイティとクリスティという二人の姉妹の周囲で起こった超常現象を描く本シリーズ。今回は、2作目で妹クリスティの息子をさらったケイティが再登場。すっかりシリーズのアイコンとなったケイティは、日本でいえば『呪怨』の伽椰子のような存在だ。『呪怨』がハイリウッドでリメイクされたこともあり、ケイティ日本上陸の可能性を尋ねると、続編について徹底した秘密主義を貫くペリは「将来シリーズがどうなっていくかについては、一切何も認めないし語らないよ」とコメント。一方で「彼女はすごく喜ぶんじゃないかな」と含みを持たせた。
またこれだけホラー映画を撮れば、本物の怪奇現象に遭遇しそうだが、撮影中にそういった現象は全く起きないというペリ。「実際にはドキュメンタリータッチの撮影でストレスを感じたり、スタントを使用するシーンが大変だったり、普通の映画製作と同じような苦労ばかりだよ」と残念そうに明かしていた。(編集部・入倉功一)
映画『パラノーマル・アクティビティ4』は全国公開中