蒼井優に原節子の面影!山田洋次監督が手掛けた現代版『東京物語』、予告編公開!
山田洋次監督が巨匠・小津安二郎監督の映画『東京物語』にオマージュをささげて制作した映画『東京家族』で、約1分30秒の予告編が公開された。
8月に、異例のたった1シーンだけで構成された特報を公開し、話題を呼んだ本作。特報に登場したのは、子どもたちと久々の対面を果たすため妻と共に瀬戸内の小島から上京する橋爪功が演じる主人公・平山周吉と妻夫木聡扮(ふん)する次男・昌次のみだったが、予告編には、周吉の妻・とみこを演じた吉行和子、長男・幸一役の西村雅彦、長女・滋子役の中嶋朋子とその夫・庫造役の林家正蔵も登場。昌次の恋人・間宮紀子役を務めた蒼井優からは、『東京物語』で原節子が演じた戦死した次男・昌二の未亡人・紀子の面影も感じられる。
『東京家族』は、現代を舞台に、東京を訪れた両親と東京に暮らす子どもたちの姿を通して、今を生きる家族の姿を映し出した一作。山田監督は、映画監督になりたてのころは「古くさい」と思っていたという小津監督の映画を、50年かけて「世界で一番の映画」だと思うようになったと明かしているが、今回公開された予告編には、その人物描写からカメラアングル、細部に至るまで、山田監督の『東京物語』への敬意があふれている。山田監督が「この世界一の映画(『東京物語』)を真似することは何も恥じることではない。思い切り真似してやろう」と制作したという『東京家族』。公開された予告編に、期待を高める映画ファンは多いことだろう。(編集部・島村幸恵)
映画『東京家族』は2013年1月19日より全国公開