はっぴいえんどの名曲「しんしんしん」をモチーフに映画化!
伝説のロックバンド・はっぴいえんどの名曲「しんしんしん」(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣)をモチーフにした同名映画が、来年1月に公開されることが決まった。眞田康平監督の劇場長編デビュー作で、血のつながらない「家族」の旅路を描く。主演は、映画『莫逆家族 バクギャクファミーリア』『カナリア』の石田法嗣で、ヒロインを務める『苦役列車』の我妻三輪子、園子温作品常連の神楽坂恵、洞口依子らが共演する。
映画『しんしんしん』は、東京藝術大学で黒沢清監督に師事した眞田監督が、はっぴいえんどの同名曲にインスピレーションを受け、オリジナル脚本も手掛けた意欲作。テキヤ家業の高校生の朋之(石田)と父(佐野和宏)、ユキ(我妻)ら行くあてのない人々が集まってできた「家族」がトラックで巡業するロードムービーで、喪失や別れ、絆を映し出す。
いち早く映画を観た黒沢監督は、「これは神話の形を借りた青春映画なのか、それとも青春を口実にした新しい神話なのか。何だかものすごい映画を見てしまった」と驚嘆しており、情緒的な作品の世界観やスケールを感じさせている。(編集部・小松芙未)
映画『しんしんしん』は2013年1月よりユーロスペースほか全国順次公開