『のぼうの城』勢い衰えずV2!過激なR15作品『悪の教典』は2位初登場!
映画週末興行成績
今週の動員ランキングは、先週初登場首位を獲得した『のぼうの城』の勢いが衰えず、2週連続でトップに立った。累計動員は98万2,363人、累計興収は11億8,404万5,250円に達し、早くも興収10億円を突破。和田竜による小説版の売り上げも伸びており、累計190万部を突破している。
貴志祐介のベストセラー小説を伊藤英明主演で映画化した『悪の教典』は2位初登場。全国309スクリーンで公開され、土日2日間成績は動員21万5,059人、興収2億9,894万5,000円。過激なバイオレンス描写からR15+指定となった本作。男女比は50.5対49.5で半々だった。
下はR15+ギリギリの高校生から60代まで幅広い層を集客し、内訳は20代31.4パーセント、15~19歳が26.8パーセント、30代が16.7パーセント、40代が16.4パーセントなど。配給元では「興収20億円突破は確実」としている。高校教師による生徒の殺りく劇という内容に興味を持った観客が36.6パーセントを占めており、『バトル・ロワイアル』『告白』などに連なる、過激な題材に対するニーズが定着し始めていると見てもいいのかもしれない。
『北のカナリアたち』は3位で、公開9日で動員は52万7,204人、興収は5億5,963万9,100円。『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』は4位で、16日間の動員は51万248人、興収5億6,039万1,300円となった。そして5位には、ジェームズ・キャメロン製作総指揮の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』がランクイン。全国240スクリーンで金曜公開され、土日2日間で動員5万3,432人、興収8,797万4,700円、オープニング3日間で動員6万7,687人、興収1億1,051万4,200円を記録した。
6位は『黄金を抱いて翔べ』で、9日間の累計動員は20万4,020人、累計興収は2億5,836万6,700円。7位『リンカーン/秘密の書』、8位『パラノーマル・アクティビティ4』と続き、公開4週目の『エクスペンダブルズ2』は9位。23日間の累計動員は56万8,060人、興収6億8,497万8,000円となった。10位の『ツナグ』は公開6週目で興収15億円を突破。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は公開10週目にして11位と、ついにベストテン圏外に。現時点での累計動員は457万2,805人、累計興収は57億9,601万7,250円となっている。
今週末は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『任侠ヘルパー』『EDEN』『その夜の侍』『ふがいない僕は空を見た』『ワーキング・ホリデー』『ボディ・ハント』『武蔵野線の姉妹』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)