「ドラえもん」の動力が「原子力」ではなくなっていた! 東日本大震災を踏まえて再編集
人気キャラクター「ドラえもん」の説明から「原子ろ」「原子力」表記が削除されたことが話題になっている。
22世紀に作られたネコ型ロボットという設定の「ドラえもん」は、これまで体内に「原子ろ」を備えており、動力については「何を食べても原子力エネルギーになる」と説明されていた。だが現在発売されている「MFBドラえもん未来の国からはるばると編」のキャラクター説明からは「原子ろ」「原子力」の表記が削除され、単に「何を食べてもエネルギーになる」に。このことは、今月初めからツイッターを中心に大きな話題になっていた。
この変更について、小学館の担当者は「多くの子どもたちに『ドラえもん』を楽しく読んでもらうために、作品世界を壊さずに、言葉を選んできました。東日本大震災の被災状況を踏まえ、再編集いたしました」と説明。昨年発生した東日本大震災、そしてその後の一連の出来事が理由になっていることを明かした。
今や日本のみならず、世界中で愛されるキャラクターとなった「ドラえもん」。オリジナルの設定には変更が加わったものの、それはキャラクターの魅力をそこねるものではない。これからも、多くの子どもたちに愛される存在であり続けてくれるはずだ。(編集部・福田麗)