永山絢斗、バイク事故を振り返る…「この場に立ててうれしい」と充実の笑顔!
17日、映画『ふがいない僕は空を見た』の初日舞台あいさつが都内で行われ、主演の永山絢斗が今年3月のバイク事故を振り返り、「私事ですが、今年の3月末にいろいろやってしまい、いろんな思いがあったのですが、今日この場に立ててうれしく思います」と真摯に語った。この日はほかに、田畑智子、窪田正孝、原田美枝子、小篠恵奈、タナダユキ監督が登壇した。
映画『ふがいない僕は空を見た』初日舞台あいさつ フォトギャラリー
本作は2011年本屋大賞2位、第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄の同名小説を映画化した青春群像劇。助産院を営む母子家庭で育った高校生・卓巳(永山)と、姑から不妊治療を強要されアニメの世界に現実逃避する主婦・里美(田畑)の不倫関係を軸に、ごく普通の人々が直面する生きることの葛藤や性への衝動を映し出す。今年9月に開催された第37回トロント国際映画祭では「コンテンポラリー・ワールド・シネマ」部門に出品された。
年上の女性と深い関係になるという役どころに挑んだ永山は「クランクインからベッドシーンで、それから5日間くらい毎日バスローブ姿で複雑でした。でも役者さんたちがみんな良かったので、演じていて楽しかった。卓巳と里美は難しい関係だけど、恋愛だから自由だと思う。年上の女性の魅力を感じました」と撮影を振り返った。また、相手役の田畑については「この仕事をする前から(田畑が出演する)映画を観て、気になっていた女優さんなので(共演できて)うれしいです」と喜びを明かした。
一方の田畑は永山について「すごく優しいオーラ、空気を持っている方。そんなに言葉を交わさなかったけど、役としてやりとりしていると彼の温度が伝わってきて、気持ちのいい青年だなと思いました」とコメントし、永山が照れる場面も。また、劇中で田畑は、永山と共にコスプレにチャレンジしているが「永山さんはコスプレが似合っていました。わたしは自分じゃないみたいな感じがしましたね」と感想を語っていた。
また、タナダ監督は本作が実に4年ぶりの監督作。「正直『監督ってどうやるんだっけ?』と思いましたけど、素晴らしい原作と脚本、キャスト、スタッフのおかげで乗り切ることができました。カメラの横でお芝居を見ることがこんなにゼイタクなことなんだ、とひしひしと感じた現場でした」と充実した表情を見せていた。(古河優)
映画『ふがいない僕は空を見た』は全国公開中