タランティーノ監督が、もうすぐ引退?「年を取った映画監督にはなりたくない」と発言
全米で12月25日より、日本では来年3月1日より公開される映画『ジャンゴ 繋がれざる者』のクエンティン・タランティーノ監督が、早期の引退を考えていると12月号のPlayboy誌のインタビューでコメントしている。
クエンティン・タランティーノ監督作品! 映画『ジャンゴ 繋がれざる者』場面写真
1992年に映画『レザボアドッグス』で長編監督デビューを果たしたタランティーノにとって、今年はデビュー20周年にあたる。また来年3月で50歳を迎える。タランティーノはPlayboyの取材で、「年を取った映画監督にはなりたくない」とコメント。さらに、「年を取るにつれて監督の腕があがるわけじゃない。最後の4作品が、その監督のワーストフィルムになることが多い」と話している。
また、10本くらいで止めておくのがいいと考えているそうで、となると、タランティーノの中ではあと三本、という計算だそうだ。オムニバスの映画『フォー・ルームス』は含めず、映画『キル・ビル』のVol.1とVol.2は合わせて一作品、と見なしているよう。「気が変わって、ほかに新しいアイデアが浮かんだら、復帰もあるかもしれない。でも、10本で引退しても、アーティストとしては十分だろ?」と発言もしている。
ファンとしては、タランティーノ作品をカウントダウンしなければならないのは、あまりに残念だ。しかし、同時に、監督としての覚悟と潔さを垣間見、公開間近の『ジャンゴ 繋がれざる者』をはじめ、これからのタランティーノ作品に向かう姿勢が正される思いがする。(鯨岡孝子)
映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国公開