『007』もヴァンパイアには歯が立たず!『トワイライト』最新作がトップに君臨! -11月20日版
全米ボックスオフィス考
大人気シリーズ『トワイライト』の5作目で、最終章となった映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』が1億4,107万ドル(約112億8,560万円)をたたき出し、映画『007 スカイフォール』を抜いて全米映画トップに輝いた。『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 2』が1億ドル(約80億円)を突破したことにより、これで『トワイライト』シリーズ全ての作品が、1億ドル(約80億円)以上をマークしたことになる。また、シリーズ第4位の『トワイライト~初恋~』までは、およそ5,000万ドル(約40億円)ほどであるが、抜くのは時間の問題と考えられる。(1ドル80円計算)
今週トップの映画『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』写真ギャラリー
第2位は、映画『007スカイフォール』で4,110万ドル(約32億8,800万円)。先週から53.5パーセントの興収減だが、前作の映画『007/慰めの報酬』が2週目に60.4パーセントの興収減を記録したことから比べるとほぼ一緒のペースといえる。『007スカイフォール』は、公開10日目にしてすでに1億6,094万ドル(約128億7,520万円)の興収となっており、歴代『007』シリーズ史上最高の興収をたたき出すのは時間の問題となった(歴代『007』シリーズ興収ナンバーワンは、『007/慰めの報酬』の1億6,837万ドル(約134億6,960万円))。
第3位は、今週より上映館が1,775館に拡大公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『リンカーン』。映画賞シーズンを目前に控え、批評家たちの評判もすこぶる良くシネマスコアでもAと高く評価されているだけでなく、スピルバーグ監督をはじめ、リンカーンを演じるダニエル・デイ=ルイスらがオスカーを獲得するのではないかとうわさされており、この作品の人気はしばらく持続するとみていいかもしれない。
第4位は、第2位から43.7パーセント興収減で1,858万ドル(約14億8,640万円)のディズニー・アニメ映画『シュガー・ラッシュ』。トップ5の最後はデンゼル・ワシントン主演の映画『フライト』で880万ドル(約7億400万円)となった。
今週のアメリカは、水曜日より映画業界の書き入れ時である感謝祭の連休がスタートする。アン・リー監督の映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が2,700館で公開される。アニメ映画『ライズ・オブ・ザ・ガーディアンズ(原題) / Rise of the Guardians』が3,500館、パトリック・スウェイジ出演の映画『若き勇者たち』のリメイク版が2,600館で公開と、次回のトップ5は大接戦となりそうだ。(文・ロス取材: 明美・トスト/Akemi Tosto)