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韓国映画初のベネチア金獅子賞受賞、キム・ギドク監督『ピエタ』日本公開決定!

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韓国映画界の異端児、会心の一本が日本公開決定!
韓国映画界の異端児、会心の一本が日本公開決定! - (C)2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.

 今年開催された第69回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞に輝いた、韓国のキム・ギドク監督作『ピエタ(原題)』の日本公開が決定した。公開は来年の夏となり、Bunkamuraル・シネマで上映される。

 同作は、異常な手段で借金の取り立てを営む男の前に、突如母親と名乗る女性が現れたことから展開するサスペンス。ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』、北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』など、強豪がひしめくベネチア国際映画祭のコンペティション部門を制し、最高賞に輝いた。

 監督のキム・ギドクは、これまで『サマリア』でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)、『うつせみ』でベネチアの銀獅子賞(最優秀監督賞)を獲得するなど、三大映画祭の2つを制してきた海外映画祭の常連。1996年のデビュー作『鰐~ワニ~』以来、常にセンセーショナルな作品を送り出している。

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 数々の傑作を創り出す一方で、独学から映画製作を始めたギドク監督に対しては、学歴社会の韓国からの風当たりも強く、人間関係に悩み寒村で隠遁生活を送ったことも。本作は、そんな苦しい時期を経た監督が、韓国映画初の国際映画祭最高賞の栄誉をつかんだ作品となる。それだけに授賞式では、金獅子賞の盾をガッツポーズで受け取り「アリラン」の歌を披露するなど、喜びを爆発させるギドク監督の様子が報じられた。

 現在本作は、韓国国内で多数の映画賞を受賞しており、2013年米アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品にも決定。異端視されてきた監督会心の一本というだけでなく、今後の動向次第では、韓国だけでなくアジアを代表する作品として、賞レースの動向と併せて注目したい作品といえそうだ。(編集部・入倉功一)

映画『ピエタ(原題)』は2013年夏Bunkamuraル・シネマにて公開予定

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