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ブラピが殺し屋を演じる話題作を『グッドフェローズ』のレイ・リオッタが明かす

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レイ・リオッタ
レイ・リオッタ

 映画『グッドフェローズ』や『正義のゆくえ I.C.E特別捜査官』などで個性的な演技を披露してきたレイ・リオッタが、新作『ジャッキー・コーガン / Killing Them Softly』について語った。

レイ・リオッタ出演 映画『リボルバー』写真ギャラリー

 同作は、マフィアの賭博場に二人の強盗フランキーとラッセル(スクート・マクネイリーベン・メンデルソーン)が押し入り、大金を盗んで逃げた。そこで、マフィアの弁護士(リチャード・ジェンキンス)が殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)に、強盗を捕らえ拷問させてから自供させる依頼をするが、ジャッキーの同業者(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と警察の関与で、複雑な展開が待ち受けていたというコメディ調のドラマ作品。レイ・リオッタは、強盗に襲われたマフィア、マーキー役を演じている。

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 まず今作についてレイは「人々の間では、今作はマフィア映画だと言われているが、そうではないんだ。単に悪い奴らがたくさん居る映画だよ!」と笑ってコメントした。

 これまでタフで喧嘩の強い役を演じてきたレイが、今作ではボコボコに殴られるシーンがある。「喧嘩(ファイトシーン)自体が過酷なものだった。もちろん、これまで相当な数のファイトシーンをこなしてきて、よりリアルに見せるために、実際に殴られている時もあったが、その多くはカメラのアングルで上手くファイトシーンを見せていたんだ。だが、今作では本当に殴られ、しかも僕を殴っていた二人の俳優が上手くパンチを繰り出せなくて、変なところに当たったりして余計に痛くて、かなり頭に血が上ったことがあったよ!」と語る通り、映画内では女性が目をそむけたくなるほどのファイトシーンが繰り広げられている。

 レイの近年の演技のアプローチ方法について、「多くの作品に出演すると、自分に自信がついて、より演じるキャラクターを引き離して演じることができるようになる。だが若い頃は、メソッド演技法(役柄の内面に注目しながら感情を追体験して、より自然な演技を行う)にこだわっていて、キャラクターを自分の内面に浸透させていた。だから、撮影現場から戻っても常にキャラクターが念頭にあったんだ。だが、たくさんの作品を経験すると、一度(撮影現場を離れたら)キャラクターを引き離して、撮影場所だけに集中して演じることの方が、より強烈な演技ができるようになった。もちろん、メソッド演技法を行っている俳優も評価するが、今僕にとってはこっちの方がやり易いんだ」と、若い頃の演技手法とは違ってきていることを語った。

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 映画『グッドフェローズ』の印象が強いため、その役柄から抜け出すことが大変だったのではないか、との質問に「あの映画は確かに暴力的ではあったが、僕が演じたヘンリーというキャラクターは事業をしたり、誰か(妻)を愛したりした。デ・ニーロやジョー・ペシが演じた役柄の方が、ずっと悪い奴らだった(笑)! それに映画は秀作で、僕自身はあのキャラクター、ヘンリー役からあえて意図的にかけ離れた役に挑戦しようとは思わなかった。僕が出演した映画『ハートブレイカー』のようなコメディ作品でさえもタフな男を演じていた。だから、『グッドフェローズ』のヘンリー役を抜け出そうとは思わなかったし、ヘンリー役として人々に認識されているのも問題ないと思っているよ」と答えた。

 またレイはブラッド・ピットについて、今作も含め、いつも興味深いキャラクターを演じているとも語った。最後に、80年代のテレビシリーズ「アナザー・ワールド(原題) / Another World」で注目されたレイだが、テレビシリーズは束縛されるため、また出演したいとは思わないが、テレビ映画ならぜひ参加してみたいと明かした。映画は、強盗、殺し屋、警察など様々な観点から描かれ、ニュージーランド出身のアンドリュー・ドミニク監督によって、壮絶な男臭い映画に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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