「シカゴ」の名プロデューサー、マーティ・リチャーズさんが死去 享年80歳
ブロードウェイの舞台「シカゴ」「スウィニー・トッド」などを手掛けた名プロデューサー、マーティ・リチャーズさんが、現地時間26日にがんで亡くなった。享年80歳。Playbill.comほか複数のメディアによって明らかになった。
リチャーズさんはニューヨークのブロンクスに生まれ。1944年にミュージカル・コメディー「メキシカン・ヘイライド(原題) / Mexican Hayride」で俳優デビュー。その後ナイトクラブのシンガーをしながら、ニューヨーク大学で建築を学んでいたが、テレビや映画の活動に専念するため大学を中退。20世紀フォックスやパラマウントのキャスティング・ディレクターを務めた。
1972年には初めて舞台「ディラン(原題) / Dylan」を製作し、舞台のプロデューサーとして活躍するようになり、舞台「シカゴ」「ラ・カージュ・オ・フォール」などの名作を手掛けた。
さらに彼は、1976年に自身の映画・演劇制作会社ザ・プロデューサー・サークル・カンパニーを設立。映画『ブラジルから来た少年』や『シカゴ』などもプロデュースし、『シカゴ』は第75回アカデミー賞作品賞を受賞した。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)