バットマンの愛車「バットモービル」と空飛ぶマシーン「バット」誕生の裏側
クリストファー・ノーラン監督による新『バットマン』シリーズ最終章『ダークナイト ライジング』と、全3部作を収めたトリロジーボックスの発売を前に、同時収録される特典映像の一部が公開となった。バットマンの愛車「バットモービル」と、空飛ぶマシーン「バット」誕生の裏側が明かされている。
これまでに制作されたどのアメコミ映画の枠にも当てはまらない、重厚なストーリーと現実的な世界観が話題を呼んだ本シリーズ。中でも「バットモービル」ことタンブラーは、過去の『バットマン』に登場した、コウモリのような意匠から大幅にモデルチェンジ。重戦車を思わせる無骨なデザインで、シリーズを特徴づける乗り物となった。
その創造についてノーラン監督は「恐れ多かった」とコメントし、プレッシャーを感じていた様子。一方の制作スタッフは、その大胆なデザインの機体を実際に作ることに苦心したようで、ノーラン監督の要求に対し「どうしよう」と思ったと素直に明かしている。動画では機体の骨組みを露出させた貴重なカットも。まるで巨大なバギーのような姿は、とてもバットマンの愛車とは信じられず、タンブラーのアイデアを生み出したノーラン監督の想像力に感服するばかりだ。
また『ライジング』で初登場となったマシーン「バット」撮影の裏側を追った映像も公開。こちらも、これまでは戦闘機のようだった空飛ぶ機体「バットウイング」のイメージを覆す、戦闘ヘリコプターのような姿で観客の意表を突いた。映像では、ゴッサムで展開する迫力のチェイスシーンの裏側が収められており、原寸大の機体をクレーンで吊るなど、CGに頼らない撮影を敢行していたことが判明。徹底して本物の迫力を求めるノーラン監督のこだわりを垣間見ることができる。
これまでの『バットマン』映画のイメージからは想像できないデザインと活躍を見せながらも、クリスチャン・ベイルが「真実味があって“実在し得るかも”と思える」と語るとおり、本作のポイントであるリアリティーを阻害することもない両機体。常に観客に驚きを届けるノーラン監督の作家魂と、それを支えるスタッフの情熱を感じ取りながら、改めてその活躍を目にしたい。(編集部・入倉功一)
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