大沢たかお&北村一輝、初共演は息ピッタリ! NHK大型時代劇で親友役
俳優の大沢たかおと北村一輝が2日、渋谷のNHK放送センターで行われたBS時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」完成試写会に出席し、お互いに息がぴったりだったという初共演の感想を語った。
同作はNHKが東日本大震災の被災地へ「応援歌」として制作した大型時代劇。高橋克彦の原作「火怨 北の耀星アテルイ」をもとに、平安時代初期に東北地方を平定すべく北上してきた大和朝廷軍と、故郷を守るべく立ち上がった東北の英雄・阿弖流為(アテルイ)たちの戦いを壮大なスケールで描く。
大沢と北村はアテルイとその親友・母礼(モレ)という間柄で初共演。いい経験ができたと振り返った大沢は「北村君がモレをやってくれたおかげで自分の役に集中できたり、いろんなことを見わたすことができました。僕はけっこう芝居がはちゃめちゃになってしまうけど、それを全部サポートして僕の足りないところを埋めてくれて、本当に素晴らしい俳優さん。共演を嬉しく思う」と北村を大絶賛。
被災地への「応援歌」という作品だけに特に強い気持ちで作品に臨んだという北村も「撮影前から共演が楽しみで、兄貴というか先輩、リーダーと言う感じで頼って肩を借りてのびのび仕事をすることができました。横で見ていて役に対するアプローチを学ぶところもたくさんあり、最高の時間を過ごせました」と笑顔でお互いを称えあった。
撮影中は大自然の中で天候との戦いや、本格的な戦のシーンなど困難なシーンも多数。それでも大沢が「大変とは思わなかったです。時代劇よりも古い時代の作品なのでちょっと気を許すと所作が時代劇になってしまうこともあったけど、それも打ち壊していきましたし、自然の中での撮影も実際に彼らが生きた土地で撮影するのは贅沢(ぜいたく)で心地よかった」と振り返れば、北村も「戦のシーンとかはむしろ好きな方で、休憩時間にも(大沢と)2人で『馬に乗っていいですか?』とスタッフに聞いて、『ダメだ』って言われたりね。あと大沢さんが馬に乗るシーンになるとよく雨が降って大丈夫かと思ったよ」と冗談めかすなど、それぞれ充実した撮影ぶりを明かしていた。(取材・文:中村好伸)
BS時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は2013年1月11日20時よりBSプレミアムにて(全4回)、3月より総合テレビ(全2回)にて放送予定