吉永小百合、感極まって涙 石巻少年少女合唱隊の歌声に感謝の言葉
2日、女優・吉永小百合が、宮城県石巻市で40年以上も続いている「石巻少年少女合唱隊」20名のメンバーたちと交流。映画『北のカナリアたち』の劇中で吉永と生徒たちが歌った「あの青い空のように」をプレゼントされると「すばらしい歌声をありがとうございました」と感極まって涙を流すシーンもみられた。
ワーナー・マイカル・シネマズ新石巻で行われた映画『北のカナリアたち』特別上映。本上映に訪れた700名の観客を招待した吉永に対するお礼として、地元で長年に渡って続いている「石巻少年少女合唱隊」のメンバー20名が、物語の象徴的なシーンとして印象づけられている歌「あの青い空のように」を真剣な眼差しながらも、歌うことを楽しむかのような笑顔で奏でた。
それを感慨深い表情で見ていた吉永は、合唱隊と一緒に歌うことを提案。『北のカナリアたち』メンバーと地元合唱隊とのコラボレーションが実現した。劇場に入れなかったおよそ400名の人々も、子どもたちと一緒に歌う吉永の姿に「本当に感激しました」と目を細めていた。
これまで宮城県名取市で朗読会に参加したり、CM撮影で訪れた岩手県宮古市で被災地の現状を目にしてきた吉永は「石巻の皆さんを少しでも励ませればと思っていたのに、子どもたちの声を聞いたり、声援をもらったりと逆に励まされました」と感謝の意を述べた。
また、震災によって解散の危機にまで陥った合唱隊に思いをはせると言葉につまり涙を見せた吉永だったが「（合唱隊代表の）千葉（美貴子）先生もご苦労なさったと思いますが、このような歌声を聞かせていただき胸がいっぱいです。皆さんにお会いできたこと、そして映画を観に来てくださったことに心からお礼を言いたいです」と何とか言葉をつなぐと、深々と頭を下げた。（磯部正和）
映画『北のカナリアたち』は全国公開中