スティーヴィー・ワンダー、イスラエルでのコンサートを中止 政治情勢に配慮
スティーヴィー・ワンダーが、イスラエルでの慈善コンサート出演を取りやめることが明らかになった。現在イスラエルをめぐっては国連によるパレスチナの国家格上げ決議が話題になっており、そうした政治情勢を考慮しての決定だ。
同コンサートは、アメリカのNPO団体FIDF(フレンズ・オブ・ザ・イスラエル・ディフェンス・フォースィズ)が主催。E! Onlineによると、発表された声明の中でスティーヴィーは「日頃から世界平和を訴えてきた身として、現在の中東の非常にデリケートな状況を考慮した結果、12月6日のイスラエルでのコンサート出演を取りやめることにしました」とコメント。
国連平和大使を務めるスティーヴィーは、出演によって中立の立場を守れなくなることを危惧しているとのこと。また、自身のスタンスについても「わたしは国連平和大使として、いかなる戦争にも反対しています」と改めて説明している。
スティーヴィーは歌手として活躍するかたわら、チャリティー活動にも積極的。そうした活動が評価され、2009年には国連平和大使に任命された。(編集部・福田麗)