『妖怪人間ベム』、撮影初日から鳥のフンで運が付く!?
『映画 妖怪人間ベム』で共演したKAT-TUN亀梨和也、杏、鈴木福は、役柄同様に一緒にいると居心地が良く、時に父・母・子といった家族のようであり、友人のようであり、同志であるというが、それを示すエピソードを杏と鈴木が明かした。
伝説のアニメを実写化した人気ドラマの劇場版『映画 妖怪人間ベム』の撮影は、2012年の夏に北海道の無人島から始まった。その島でベム、ベラ、ベロを演じた三人を待ち受けていたのは、海鳥たち。役柄の衣装を着た彼らを襲ったのは鳥のフンだったが、杏いわく「初日からウン（運）が付いた」と良い方向に解釈したそう。
鈴木の夏休みに合わせて撮影したので、三人は、空き時間も一緒に過ごすことが多かったそう。「せっかくなので、花火やバーベキューなど計画したんですけど、実現できたのは花火だけでしたね」と杏。北海道の室蘭では、一緒に回転ずし店に出掛けたことも明かしたが、鈴木は「サビ抜きのおすしを3皿以上食べるとおもちゃをくれる」というお店のサービスに大はしゃぎ。見事クリアし、色違いのおもちゃを三つ手に入れ、亀梨と杏にも渡したそうだ。
また、ドラマ撮影時から亀梨と共に鈴木の宿題を手伝ってきた杏は、本作の撮影で鈴木の成長をひしひしと感じたことを明かす。「福くんの問題を解くスピードが速くなっていたんです。小学1年生から2年生に進級しているので、ドリルの内容も難しくなっていましたし。外見でいえば、身長が伸び、乳歯から永久歯に生え変わっていました」と母性をにじませ述懐する。
「ベム、ベラ、ベロの三人には帰る場所があるから力を合わせて正義のために戦うことができたのだと思う」と語る杏。『映画 妖怪人間ベム』では、三人が力を合わせて最強の相手と戦うさまが描かれる。チームワークの良さがスクリーンからにじみ出ているのは、カメラの外でも交流してきたたまものに違いない。劇場版の撮影を終えた杏は「この映画で最後になりますが、ベム、ベラ、ベロ三人の姿は、みんなの心の中で生き続けると思います」と名残惜しそうに語った。（取材・文：南 樹里）
『映画 妖怪人間ベム』は12 月15 日より全国公開