鉄拳、再ブレイクで仕事の99パーセントがパラパラマンガに!
お笑い芸人の鉄拳が12日、世界中を涙させたパラパラ漫画「振り子」の書籍発売記念サイン会を都内で開催した。同作品で再ブレイクを果たした鉄拳はサイン会を行うのも12年ぶりとのことで、イベント前には「緊張しますね」と繰り返し身を震わせていた。
同書は、動画版がイギリスのロックバンド・ミューズのミュージックビデオに起用され、YouTubeで動画の再生回数が300万回を超えるなど、大きな話題を呼んだパラパラマンガの書籍化作品。
鉄拳にとって入魂の1作となり、動画版では「マンガ家を目指していたこともある」という画力を駆使し1,500枚の原画を描画。また物語についても「原宿などに行って、道行く人々に『人生とは何ですか?』と聞いて回ったんです。たまたま通りがかった北野武さんに『頑張れよ』と声を掛けてもらったこともありました」と地道な努力を重ねたという。
現在は「仕事の99パーセントがパラパラマンガを書いています」という鉄拳。お笑いの仕事よりもパラパラマンガの制作に力を入れているそうで「2週間に1本のペースで作品を仕上げています。家にこもりきりで描いていて、締め切りも多いので最近顔にニキビもできてきて肌もカサカサになりましたよ」と体調に変化が出るほど多忙だという。
それだけの自信作なだけに鉄拳は、過去に出版した作品集「こんな○○は××だ!」シリーズが70~80万部売り上げたことを踏まえ「それを上回る100万部を超えたい」と力強く宣言。「お笑いの仕事が無くなってほぼこっちだけの仕事になったら方向転換もしたいな」とポロリと本音も。また報道陣から「今年1年を一文字で表すと何ですか?」と聞かれると「『振』ですね。『振り子』がすべてだったので」としみじみと語っていた。(取材・文:中村好伸)
書籍「振り子」は小学館から発売中 価格 1,365円(税込み)