“桃組で紅白”初出場の美輪明宏、制限あるなら辞退とキッパリ！
今年の紅白歌合戦に初出場する美輪明宏が12日、渋谷のDeNA本社で行われたスマートフォン向けアプリ「comm」（コム）新キャラクターCM発表会に出席し、出場決定の裏側を語った。
「第63回 NHK紅白歌合戦」への初出場が決定した美輪は、先月26日に行われた出場者発表で「紅でも白でもない桃組で出ます」とのコメントで話題を集めたばかり。この日も「桃組で出るんですか？」と興味津々の報道陣に対し「白組に決まっているでしょ！」と返答し、会場を笑わせた。
美輪自身、紅白出場は「急に決まったからビックリしている」のだとか。「今から40数年前、『ヨイトマケの唄』がヒットしていたときに、NHKからお話があったんです。あれは差別の歌だなんて言われてみんなが自主規制していた中、NHKだけが呼んでくれたんですよ。ただしそのときは持ち時間が3分と限られていたんです。でもこの歌は6分なので、それは期待した人を裏切ることになる」と断った過去の経緯を語る。
そのこともあり、自分は「紅白には出ない歌手」と思われていたと美輪。しかしNHKの音楽番組「SONGS」に出演した美輪が、スタッフに「あなたたちが栄転して、紅白歌合戦をやるようなことがあったらお祝いに紅白に出てあげるわよ」と軽く言ったところ、美輪が紅白に出る意志があるらしい、という声がNHK内で高まることに。そこから今回の初出場につながったという。しかし「ただし制限があるなら辞退します。芝居でも歌でも、その姿勢は絶対に崩さない」とキッパリ言い切る美輪だった。
新CMでは、おぎやはぎの小木博明が新キャラクター「ぺんぎん人間」のナレーターを務める無料通話アプリ「comm」。美輪は現在放送中のCMに出演しており、「comm」を使って「誰と話をしたい？」と質問されると「話したい人はみんな亡くなっちゃったのよね。森（光子）さんも（中村）勘三郎さんも、地井（武男）さんもね」としみじみと語ったが、「それでもただで通話ができるなんていい世の中になったものね」と技術の進化に感嘆した様子であった。（取材・文：壬生智裕）
無料通話アプリ「comm」新CM「comm 全スタンプ無料篇」は12月14日よりオンエア