妻夫木聡、自分の誕生日を失念！お祝いされず苦笑い
13日に誕生日を迎える妻夫木聡が、12日に丸の内ピカデリーで行われた映画『東京家族』完成披露試写会で、西村雅彦の誕生日を祝い、ニアミスでお祝いをされなかった自分に苦笑した。
山田洋次監督を筆頭に、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優ら出演者が一堂に会したこの日の舞台あいさつ。本作は、東日本大震災発生後、制作を延期し、脚本の書き直しを経て完成した作品ということで、「ようやくこの日が来たなということで、この完成披露試写会には特別の感慨があります」と感無量の表情の山田監督。それぞれのキャスト陣も一様に「山田監督の映画に出演できて幸せ」と口にした。
この日が誕生日となった西村も「まさか自分が山田さんの作品に出られるなんて……。いつも隅っこにいる俺が、こんな舞台に立てるなんて……。華々しい場所にもっともふさわしくない俺が……。山田監督、ありがとうございました……」と怪優らしく情感たっぷりのあいさつで会場を沸かせた。
イベントでは、「山田洋次監督 祝・文化勲章受章」「（本作のモチーフとなった『東京物語』の）小津安二郎監督の誕生日」という日本映画界を代表するトピックスに加え、「日本映画界の宝 西村雅彦の誕生日」をお祝い。小津安二郎監督と同じ12月12日に生まれたという西村に、会場からは大きな拍手が寄せられたが、西村は「恥ずかしいです。俺なんかのために、今日のことはしばらく忘れません」とコメントし、会場を笑わせた。
そんな西村の祝福ムードの陰で、実はもう一人誕生日が近かった出演者が……。12月13日に誕生日を迎える妻夫木がそうなのだが、妻夫木自身もそのことを忘れていたそう。「西村さんが今日、誕生日だということは、（イベントが始まるまで）シークレットでお願いしますと言われたんですけど、そのときに明日が誕生日だと言われて。ニアミスだということに気付きました。あと5時間もすれば誕生日なんですが、祝ってもらえずに何だか惜しいところが僕らしい」と苦笑い。しかし、会場からは妻夫木へのお祝いの拍手が巻き起こり、妻夫木も「ありがとうございます」と満面の笑みでこれに応えた。（取材・文：壬生智裕）
映画『東京家族』は2013年1月19日より全国松竹系にて公開