美少女破壊の次は理性溶解?トラウマホラー小説家・平山夢明ワールド映画で炸裂!
14日、若手女優たちの出演で話題のホラー映画『いま、殺りにゆきます』の公開前夜トークイベント「明日から、殺りにゆきます」が都内で行われ、原作者の平山夢明はじめお笑い芸人のBBゴロー、映画ライターのギンティ小林、劇中で犯人を演じるキャスト陣が登壇した。
平山といえば、あまりの恐怖にトラウマになること必至のホラー小説「怖い本」や「東京伝説」シリーズを手掛けるほか、映画専門雑誌「映画秘宝」などにも寄稿する人気作家。あらゆるジャンルの話題に精通し、実体験を基にした本作の原作をはじめ、作家・京極夏彦と共にラジオ番組も持つなど、さまざまな顔を持っている。
そんな平山の原作を映画化した本作は、元アイドリング!!!の森田涼花や「牙狼 GARO」シリーズの肘井美佳ら5人の美女が出演し、身近にありそうなシチュエーションから恐怖の底にたたき落とされる姿を描いた全5話のオムニバスホラー。本作の反応によっては、続編もあるかもしれないという平山は、「(続編があったら)監督をやりたいね」とメガホンを取る気満々。
「ホラーとして純粋に楽しめて、あっと驚かせるような作品を撮りたい。変に後に引くような作品ではなく、ジェットコースターに乗った後のような感じの作品。『エクソシスト』や『羊たちの沈黙』『悪魔のいけにえ』」みたいにね」と熱く語る平山。本作には、「美少女破壊」という強烈なキャッチフレーズが使用されているが、「次回は『理性溶解』とかいいな」と脳裏に浮かんだ平山ワールドを想像してニヤリ。「『仁義なき戦い』みたいにスピード感のある、ヌケのいいスカッとする作品を撮りたいんだ」と展望を語った。
映画の話題のみならず、話題の「尼崎事件」や選挙戦の裏側にも鋭く切り込むギリギリのトークでイベントを盛り上げた平山。またBBゴローが稲川淳二のモノマネを披露し、劇中の犯人役キャストが参加する寸劇も行なわれるなど、盛りだくさんの内容で観客をわかせていた。(取材・文:中村好伸)
映画『いま、殺りにゆきます』は12月15日より渋谷のユーロスペースにて2週間限定レイトショー公開