映画『レ・ミゼラブル』で丸刈りになったアン・ハサウェイ、撮影直前に号泣していたことを告白!
世界43か国で上演されているミュージカルの金字塔を映画化した『レ・ミゼラブル』で主人公のジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンと名曲「夢やぶれて」で知られるファンテーヌ役のアン・ハサウェイが、作品への熱き思いを語った。二人は、第70回ゴールデン・グローブ賞でコメディー/ミュージカル部門の男優賞、助演女優賞にノミネートされている。
二人が初めて「歌」で共演を果たしたのは、ヒューがホストを務めた第81回アカデミー賞授賞式のオープニング。ヒューが客席に座っていたアンを舞台に上げて歌ったデュエットに、大喝采が沸き起こった。当時のことを今でも覚えているというヒューは「事前のレコーディングで一緒に歌ったときから、アンとは運命を感じていた」そう。ただ3年後、映画『レ・ミゼラブル』で共演がかなうとは全く予測していなかったという。
アンが演じたファンティーヌは、かつてミュージカル女優だったアンの母が演じた役柄。運命的な役に挑むため女優人生の全てを懸けたというアンは、娼婦(しょうふ)にまで転落する悲劇の女性を演じるために25ポンド(約11キロ)を減量。結婚式を控えていたのにもかかわらず、役柄同様、美しい髪を丸刈りにすることを決意した。それでも、髪を切る直前になると涙が止まらなくなってしまったそうで「おろおろするスタッフたちにお願いして、少しだけ泣かせてもらったの」と当時を振り返る。
そんなアンが熱唱した「夢やぶれて」は、予告編が公開されただけでオスカー候補の声が上がるほどの素晴らしさ。彼女の苦労をそばで見ていたヒューも「アンの演技は最高だった。あれほど素晴らしい魂のこもった演技は二度と見られないと思う」と2分半もの間、クローズアップのみのショットで「夢やぶれて」を熱唱し、観客を魅了したアンを絶賛する。
本作には、舞台版に出演したキャストたちも数多く登場し、「民衆の歌」をジャン・バルジャンと民衆が高らかに歌うシーンには300人近くのミュージカル俳優たちが集結。ヒューも「鳥肌が立つほどの体験だった」と目を輝かせる。名作を豪華キャストで再現した極上のミュージカルを、ぜひ劇場で楽しんでもらいたい。(編集部・森田真帆)
映画『レ・ミゼラブル』は12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開