塩谷瞬のおかげで映画の知名度アップ!演技の才能は共演者も絶賛!
目黒のKahoo Rental Spaceで21日、映画『ばななとグローブとジンベエザメ』出演者トークショーが行われ、中原丈雄、原田佳奈、根岸季衣、仁科貴、矢城潤一監督、脚本・プロデューサーを務める大城英司たちが来場した。
中島丈博監督の1992年作品『おこげ』で映画デビューを果たした中原は、妻を持つ同性愛の中年サラリーマンを演じて、多くの批評家から絶賛。その後も名わき役として『レイン・フォール/雨の牙』『ワイルド7』『アウトレイジ ビヨンド』など数多くの作品に出演してきた。
そんな中原が、道楽親父役で主演を務めるのが本作だ。中原も「主役をやれと言われてうれしいけど、それはそれで、演技的にどういう父親像を演じればいいのか。僕なりに悩みました。でも、(共演する)根岸季衣ちゃんもそうだけど、肌のわかる人と芝居をやるのが、こんなにも楽しいことなのかと思いましたね」と現場を述懐。
本作のメガホンを取ったのは、2008年公開の『ねこのひげ』で称賛を集めた矢城潤一。その矢城監督は、イベント中いきなり「この映画には、塩谷瞬君が重要な役ところで出てくるんです」と塩谷に言及。原田も「塩谷瞬君をきっかけに少しでも多くの人に(映画を)観ていただければ」と付け加える。すると、劇中で塩谷の父親を演じた中原は「彼もいろいろ言われているが、この映画ではとてもいい芝居をしていると思いますよ。本当に良かったですね」とその才能を褒め称えた。
また本作には、今年の10月3日、肺がんのために急逝した女優の馬渕晴子さんも出演している。劇中で中原の母親を演じ、本作が遺作となった馬渕さん。そのことに触れた中原は「馬渕さんの芝居をぜひとも楽しんで」と会場に呼び掛けていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ばななとグローブとジンベエザメ』は2月2日より銀座シネパトスほか全国公開(沖縄「桜坂劇場」で1月12日より先行上映)