福山雅治5年ぶりの主演映画で初の父親役 尾野×真木×リリーと共演!
福山雅治が5年ぶりに映画主演する『そして父になる』で初めて父親を演じることが明らかになった。福山の妻役には尾野真千子が起用され、真木よう子とリリー・フランキーが夫婦役で出演する。そのほか風吹ジュン、國村隼、樹木希林、夏八木勲らベテラン勢が脇を固める。
製作発表時には未定だった作品タイトルは『そして父になる』に決定。物語は、ある日かかってきた病院からの電話で、6歳の息子が実は出生時に取り違えられた他人の子だったことを知った主人公の葛藤を描く。福山は初めて父親役に挑み、すべてを自身の能力で手に入れ人生の勝ち組と自負していた、東京の建設会社に勤めるビジネスマン野々宮良多に扮(ふん)し、新境地を開拓する。
そして尾野が、血縁のないわが子に迷わず愛情を注ぎ続ける妻・みどりを、真木とリリーが野々宮夫妻の実子と自分たちの実子が取り違えられた斎木夫妻を、夏八木が良多(福山)の父、風吹が良多の義母、樹木がみどり(尾野)の母、國村が良多の上司を演じる。この豪華布陣で、人生に初めてつまずいた男が自己と向き合い、成長する姿をドラマチックに映し出す。
5月にクランクアップを迎えた本作だが、4月には複雑な間柄の2組の夫婦を熱演する福山、尾野、真木、リリーが一堂に会した撮影現場がマスコミに公開された。身振り手振りを交えてタクトを振る指揮者のように演出を施す是枝裕和監督の姿。監督の言葉に耳を傾け、緊迫感のあるシーンに集中力を高めるキャストたち。4人の競演は本作の見どころの一つと言え、「今まで見たことのない福山さんの魅力を引き出せたと確信しています」と是枝監督は自信たっぷり。
福山は「経験がないものですからどうしたらいいか不安でしたが、是枝さんと話して、また台本を読んで、いわゆる父性が全面に出ているタイプの父親像ではなかったのでやりやすかったです」と気負いはない。尾野は「やっていくうちにセリフや気持ちがどんどん変わっていくスタイルはめずらしく、ワクワクしたし楽しかったです」。
真木は「リリーさんとの夫婦役は照れくさかったですが、擬似夫婦体験、悪くなかったです」と語り、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で夫婦を演じた福山については「今回のような嫌なやつも意外とハマってるな、と」とキャラクター像も明かしている。(編集部・小松芙未)
映画『そして父になる』は2013年10月5日より新宿ピカデリーほか全国公開