アニメ界期待の星・新海誠監督、2年ぶりの新作『言の葉の庭』 恋物語に初挑戦!
SF短編アニメーション『ほしのこえ』で脚光を浴びた新海誠監督の2年ぶりの新作『言の葉の庭』が“2013年 新緑の季節”に公開されることが決まった。これまでに手掛けたことのない恋物語を描くという。
第6回文化庁メディア芸術祭の特別賞など多数の賞を受賞した『ほしのこえ』をはじめ、『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』、前作『星を追う子ども』と作品を発表するたびに注目され、高い評価を得てきた新海監督。ポスト宮崎駿世代を牽引する存在として、アニメーションファンからも熱い視線が注がれている。
「『言の葉の庭』によせて、思うこと」としてコメントした新海監督は、「初めて『恋』の物語を作っている」と新境地を開拓。企画段階では、万葉時代の話し言葉や漢字について想起し、「『恋』は『孤悲』と書いた。孤独に悲しい。遠いわれわれの先祖が恋という現象に何を見ていたかがよくわかる」と考えを明かす。
本作は、「そのような恋、愛に至る以前の、孤独に誰かを希求するしかない感情の物語」と紹介し、「誰かとの愛も絆も約束もなく、そのはるか手前で立ちすくんでいる個人を描きたい」とイメージを膨らませている。新海監督ならではの繊細な映像の美しさにストーリーが溶け込み、輝きを放ちそうだ。(編集部・小松芙未)
映画『言の葉の庭』は“2013年 新緑の季節”に公開