リーアム・ニーソン、無敵のオヤジはこれで見納め?ド派手なスタントにも果敢に挑戦!
演技派俳優のイメージからアクション俳優として活躍の幅を広げたリーアム・ニーソンの最新作『96時間/リベンジ』は、彼が近年、アクション映画に続々出演するきっかけとなった前作『96時間』を引き継いだ続編だ。再び無敵の元CIAエージェント・ブライアンを演じたリーアムがその胸中を語った。
「前作を機に自分がアクションスターになったことは、正直いってサプライズだったね」と語るリーアムは、昨年還暦を迎えたところ。アクション俳優としてのスタートには遅すぎるように思えるが、本作を観ればその不安は必要ないことがわかる。走る、蹴る、殴る、撃つ、と矢継ぎ早に繰り出されるハデなスタントも難なくこなしているのだ。
その裏側をリーアムは「走るのは疲れるから得意じゃないけど、ファイトシーンは好きなんだ。私生活ではボクシングを観戦するのも大好きだし、トレーニングも続けているよ。サンドバッグを殴ったり、腕立て伏せや腹筋もね。ああいう昔ながらの運動が一番効くんだ。いつまで持つかはわからないけれどね」と笑顔で語る。
一方で、前作はきちんと完結している作品だっただけに、撮影後も「正直、続編の話を聞いたときはびっくりした」と驚きは隠せない様子。「リュック・ベッソンが続編を考えていると言ってきたとき、『まさか、どうやったらあの続きができるんだ』って答えた。それで脚本を見せてもらったんだけど、これならうまくいくと思った。前作でブライアンが殺した男たちがまた関わってくるという部分に、信ぴょう性があると思ったんだ。彼らだって人間。父や叔父、兄弟がいる。その人たちは彼らの死を悲しんでいて、復讐(ふくしゅう)をたくらんでいる。ストーリーを始めるのに、素晴らしい切り口だよ」
今回も無敵のオヤジ、ブライアンが陥る危機はハンパないスケール。イスタンブールを舞台に大暴れする雄姿を観ていると、3作目への期待が自然と湧いてくるが、これについて「ほかの人がどう言うか知らないけど、僕は3作目に関してはない、と思っているよ。だって、どうやればこの続きができる?」とリーアム。いやいや、今回の続編もうまい切り口だったのだから、敏腕プロデューサーの手腕に期待したい。(取材・文:よしひろまさみち)
映画『96時間/リベンジ』は全国公開中