映画『青木ヶ原』に心霊シーン 編集時に気付かずそのまま公開へ
石原慎太郎衆議院議員が48年ぶりに映画出演することでも話題の映画『青木ヶ原』に、心霊シーンが含まれていることがわかった。新城卓監督は「編集作業のときに気が付けばシーンをカットしたんですがね」とコメントしている。
足を踏み入れ迷ってしまったら簡単には出られないといわれる富士樹海を舞台に、究極の悲恋を描く本作。問題のシーンは、青木ヶ原樹海で遺体の捜索をする場面。制作側から「不思議なものが映っていた」と連絡があったことから発覚したのは、木の陰からゆらりとのぞく人影のようなもの。
その物体が偶然にも、悲恋の主人公の一人である滝本道夫(矢柴俊博)の上着と同じ黄色い物体だったことに「スタッフにメインキャストと同じ色の服装を着せることもありませんし、ましてや画面に映りこむようなところに待機させることはありえないです。これは間違いなくスタッフでも演出でもありません」と新城監督は断言。
キャストも「あの場所には何も無かった」と証言しているというが、確かに不気味に動く物体は映っている。このたび該当場面の写真と共に、劇中シーンの動画も公開された。同映像のラスト部分の「おーい」というセリフと重なるようにゆれるもの。正体不明なだけに恐怖心をあおられるが、樹海での撮影ならではの出来事といえるかもしれない。
『青木ヶ原』の原作は、石原慎太郎衆議院議員の短編集「生死刻々」の一編。原作者本人が企画・製作総指揮・出演の三役をこなし、映画『秘祭』『俺は、君のためにこそ死ににいく』に続く3度目のタッグとなる新城監督がメガホンを取った。(編集部・小松芙未)
映画『青木ヶ原』は1月12日より有楽町スバル座ほか全国公開