世界を驚嘆させたミニスカ女子高生映画、ついに日本公開!芸能活動休止中の主演女優も駆け付ける
12日、新宿シネマカリテで映画『ももいろそらを』初日舞台あいさつが行われ、高山翼、桃月庵白酒、小林啓一監督、プロデューサーの原田博志が初日を迎えた喜びを語った。
新聞の採点を日課としている女子高生が大金の入った財布を拾い、その持ち主を探し当てたところから起きる波紋を、モノクロームの映像美で鮮烈に描き出した本作。第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞したのを皮切りに、サンダンス映画祭など世界14か国・20におよぶ映画祭で上映されている。第50回スペイン・ヒホン国際映画祭ではグランプリを獲得するなど、世界的にも高い評価を受けている。
ようやく迎えた初日に、小林監督は「1年半かかりましたが、ようやく公開になりました」と感無量の表情。この日の客席には、東京国際映画祭の矢田部吉彦プログラミング・ディレクター、依田巽チェアマンも来場。同映画祭の「日本映画・ある視点部門」は、インディペンデント作品を積極的に応援し、個性的な才能を発掘、さらに国内外へ広く紹介することを目的としており、その理念を体現した本作の劇場公開決定にうれしそうな笑顔を見せていた。
そして客席にはもう一人、本作主演の池田愛の姿も。池田は現在、大学進学のため芸能活動を休止中。急きょあいさつを行った池田は「わたしにとって初めての映画でしたが、スタッフの皆さんがやさしく、そして時に厳しくしてくれて、成長することができました。今は学業に専念していますが、近いうちに(女優業に)復帰できたらいいなと思っています」と近いうちの復帰を匂わせていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ももいろそらを』は新宿シネマカリテにて公開中