故・石原裕次郎の『黒部の太陽』が初ソフト化!
17日、都内で「裕次郎 夢の箱-ドリームボックス」DVD・ブルーレイリリース発表会が行われ、これまでパッケージソフトとしてリリースされることはないとされてきた伝説の映画『黒部の太陽』ほか5作品が初めてソフト化されることが発表された。
石原プロモーション設立50周年を記念して、このたびパッケージ化が決定したのは『黒部の太陽』『栄光への5000キロ』『富士山頂』『ある兵士の賭け』『甦える大地』の5作品。どれも昭和を代表する映画スター・石原裕次郎さんが心血注いで作り上げた力作で、「大スクリーンで観てもらいたい」という裕次郎さんの遺言によってこれまで一度もソフト化されることがなかった。
石原プロの代表取締役会長を務める石原まき子夫人はこの5作品をソフト化した理由を、「昨年、東日本大震災の『黒部の太陽』チャリティー上映会で全国を回ったときに、どうしても昔の映画を観たいという声をたくさん頂戴しました。石原プロの設立50周年を迎え、何か記念になるものをということもあり、DVD化することを思い切りました」と説明。
今回のソフト化にあたっては、当時の制作スタッフたちが再結集して映像・音声を監修。最新の技術でフィルムプリント・ノイズ除去・整音などを実施し、デジタルリマスター版として発売される。
「今は大型テレビの時代。時勢の流れが当時とはだいぶ異なっておりまして。お父さんやおじいちゃんから裕次郎のことを聞いたという若い世代もいらっしゃいます」と切り出したまき子夫人は、「皆さんの映画を観たい、というご要望に応えるという形なので、裕さんは『おまえよくやったな』と褒めてくれるのではないかと思います」と亡き夫に思いをはせていた。(取材・文:壬生智裕)
「裕次郎 夢の箱-ドリームボックス」DVD(税込み:2万3,100円)、ブルーレイ(税込み:2万7,825円)は3月20日発売