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辻仁成、誤解されがちな自身について…「僕は嫌なやつではないですよ」

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辻仁成
辻仁成 - (c) Jinsei Film Syndicate

 映画『その後のふたり』のメガホンを取った辻仁成が、俳優デビュー作となる本作について振り返った。劇中には、辻の代表作である「冷静と情熱のあいだ」を彷彿させるシーンなども登場し、辻自身「僕の過去全部の作品の集大成のようなもの。恋愛小説の新しい形を提示したい」と自信を見せている。

映画『その後のふたり』フォトギャラリー

 本作で主人公・七海(坂井真紀)のかつての恋人・純哉を演じるのは、何と辻自身。そのことについて辻は「お恥ずかしい」と恐縮することしきり。もともとはフランスで俳優を雇おうとしたものの、低予算のインディーズ映画であることから長期間拘束できる俳優がつかまらず、周囲に推挙される形で出演することになったのだという。

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 とはいえ、俳優・辻仁成はミステリアスな風貌のためか、確かな存在感を見せ付ける。「確かに53歳で赤いブーツを履いたり、ロッカーの格好をしている人はあまりいないかもしれないですね。でもここまでこのスタイルで続けてきたんだから、もう周りの目は気にしなくていいかなとは思っています」と自身のスタンスを揺るぎないものにしていることがうかがえる。

 パリ在住で、妻は女優の中山美穂。肩書も芥川賞作家、ミュージシャン、映画監督、舞台演出家など、一つのジャンルにとどまらない。そこに俳優も加わった。端から見れば、欲しいものをどんどん手に入れていくように見える彼に対して「節操がない」「ナルシスト」といった批判の声が多いのは確かだ。

 つい先日も、辻のライブに感銘を受けたという某バンドメンバーから「失礼ですけど、あなたのことを誤解していました」とズバリ言われたこともあったとか。だが辻はそうしたことを自ら口にすることからも明らかなように、決して気取ることはない。「彼らとは朝5時まで一緒に飲んで、『今度一緒にライブをやりましょう』と言われて。僕はそんなに気難しい嫌なやつではないですよ」と笑いながら付け加える辻だった。(取材・文:壬生智裕)

映画『その後のふたり』はアップリンクにて公開中

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