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異例中の異例!服役中の囚人が映画賞を受賞!

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すてきな笑顔だろ……。 - 映画『塀の中のジュリアス・シーザー』より
すてきな笑顔だろ……。 - 映画『塀の中のジュリアス・シーザー』より - (C) KaosCinematografica

 第24回パームスプリングス国際映画祭で映画『塀の中のジュリアス・シーザー』が外国語映画最優秀男優賞を獲得し、同作に出演している本物の囚人が受賞するという異例の事態となった。同映画祭は毎年1月にアメリカ・カリフォルニア州にて開催されており、とりわけ外国映画の紹介には定評のあることで知られている。

映画『塀の中のジュリアス・シーザー』フォトギャラリー

 同作は、服役中の囚人の演劇実習として「ジュリアス・シーザー」が上演されることになったローマ郊外のレビッビア刑務所が舞台。シーザー、ブルータスをはじめとするキャラクターはもちろん本物の囚人が演じており、彼らが役にのめりこんでいくさまがスリリングに描かれている。

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 そんな同作から、コジーモ・レーガ(キャシアス役)、サルヴァトーレ・ストリアーノ(ブルータス役)、ジョヴァンニ・アルクーリ(シーザー役)が第24回パームスプリングス国際映画祭の国際批評家連盟賞外国語映画最優秀男優賞を受賞した。サルヴァトーレ以外の2名はいまだ服役中の身であり、囚人が映画賞を受賞するという珍しい事態になった。

 イタリアの巨匠ヴィットリオ&パオロ・タヴィアーニ兄弟がメガホンを取った同作は、第62回ベルリン国際映画祭で最高賞にあたる金熊賞を受賞した。ほかに、第25回ヨーロッパ映画賞では作品賞・監督賞を含む3部門でノミネートされた。(編集部・福田麗)

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