ニューヨーク・リンカーン・センターで上映予定の三池崇史監督『悪の教典』が銃乱射事件の影響で中止に!
映画『十三人の刺客』、『一命』などでおなじみの三池崇史監督の新作『悪の教典』が、上映される予定だったニューヨーク・リンカーン・センターで行われるフィルム・コメント・セレクツ・フェスティバルでの上映が中止になったことがリンカーン・センター映画協会によって明らかになった。
同フェスティバルは、Film Comment誌の編集者たちがさまざまな映画祭へ赴き発見した作品を上映するイベントで、三池崇史監督の新作『悪の教典』(米題『Lesson of the Evil』)は、2月26日8時半と27日の9時半の2度の上映を予定していたが、昨年アメリカ国内で起きたコロラド州の映画館での銃乱射事件、コネチカット州の小学校での銃乱射事件などで銃規制が騒がれている中、暴力や銃の使用を助長する今作の上映を控えることを決定したようだ。
リンカーン・センター映画協会は昨年の12月中旬にもトム・クルーズが主演した映画『アウトロー』の上映後に、トム・クルーズのQ&Aが行われる予定だったが、コネチカット州の小学校での銃乱射事件により、上映とQ&Aを中止した経緯があった。
現在アメリカでは、殺傷能力の高い銃を規制する銃規制の法案が上院に提出されたが、オバマ大統領率いる与党の民主党内からも法律による銃規制に反対する人々が多く、可決まで困難な見通しだが、オバマ大統領は引き続き各州を回って、銃規制の活動を展開している。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)