『アバター』を盗まれたとジェームズ・キャメロンを著作権侵害で訴えていた男性の訴訟が棄却
映画『アバター』のアイディアは自分のものだと主張し、ジェームズ・キャメロンを著作権侵害で訴えていた男性の訴訟が棄却された。
W.E.N.N.によると、男性の名前はジェラルド・モロースキーで、キャメロン監督に『アバター』のアイディアを与えただけでなく、映画にも実際に使われたアート・コンセプトをいくつか売ったとして訴訟を起こしていた。
一方のキャメロン監督は、どうやって『アバター』のコンセプトを思いついたかなどを詳細に説明した45ページにわたる文書を提出したとのこと。これを読んだ裁判官は、キャメロン監督が独自に『アバター』を創造したのは明確であり、モロースキー氏のアイディアを用いてはいないとの判断から、訴訟を棄却したという。
「映画が成功すると、自分のアイディアだったという人がぞろぞろと出てくるのはこの商売の悲しい現実だ」とキャメロン監督はThe Wrap.comにコメント。『アバター』は、これまでの映画の中でも最も私的で、長きにわたってテーマやコンセプトを開発してきた映画であるため、裁判官がモロースキー氏のウソを見抜いてくれたことに感謝をするとも言っている。
2011年12月にも、キャメロン監督の製作会社の元スタッフが『アバター』は自分のアイディアで、相当の見返りを受けるべきだと訴訟を起こしている。(澤田理沙)