本当に同一人物!?トム・ハンクスが6変化!名優の面目躍如!
3月15日公開予定の映画『クラウド アトラス』より、トム・ハンクスが6変化した画像が解禁された。本作でトムは、六つの時代と場所で生きる、同じ魂を持つ6人のキャラクターを一人で演じ分けており、そのどれもがまるで別人に見えるという離れ業を披露している。
トム・ハンクスの一人六役に注目せよ!比較画像フォトギャラリー
『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』では2年連続でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その演技力を世界に示したトム・ハンクス。本作では、何と境遇の異なる6人のキャラクターを演じ分けており、その演技力はもちろんのこと、それぞれのキャラクターに合わせた外見にメイクアップされた変身ぶりは全米公開時から話題を呼んでいた。
金の亡者の医者、金目の物に目ざとい安ホテルの支配人、女性ジャーナリストを助けようとする原子力発電所の研究者、下品で暴力的な作家、コメディー映画の主演俳優、平和を望むヤギ飼い……この六つのキャラクターを演じるにあたっては、それぞれ3日ほどメイクテストと衣装テストをやったとのこと。「もちろんチャレンジではあったけれど、とても楽しかったよ」とトムは振り返る。
そんなトムを、監督も絶賛。ラナ・ウォシャウスキーは「この映画でトム・ハンクスが見せる演技の幅と内容は、それまでのトム・ハンクスでは決して見られなかったものよ」と語り、とりわけお気に入りとして挙げたのが丸刈り頭にヒゲ、ピアスという特徴的な外見の作家ダーモット・ホギンズ。「良い人」のイメージで語られることの多いトムとは大きくかけ離れたキャラクターだが、違和感を全く覚えないのはさすがの一言だ。
だが最も重要なのは、外見は違っていてもトムの演じるキャラクターは同じ魂を共有しており、1人6役のキャスティングはそれを表現するためのものであるということが観客にもはっきりわかることだろう。最初は金のことしか考えていないが、それが年月を経るうちに人々との出会いにより変化し、最後には世界を救うまでに至る。その過程を見事に演じきったトムは、まさに現代の名優と呼ぶにふさわしい存在。その神髄をたっぷり味わえるのも、本作を観る楽しみの一つだ。(編集部・福田麗)
映画『クラウド アトラス』は3月15日より全国公開