高良健吾と吉高由里子が5年ぶりの共演を振り返る!当時はとっても暗かった!?
吉田修一の青春小説『横道世之介』で主人公を演じた高良健吾と、ヒロインの祥子を演じた吉高由里子が、『蛇にピアス』以来となる共演について語り合った。
二人の共演はこれが5年ぶり。ほぼ同じ時期に俳優としてデビューをし、高良は20歳、吉高は19歳で『蛇にピアス』というヘビーな作品に挑戦した。高良が「疑問に思うことがあると、いちいち周りに突っ掛かって面倒くさいヤツでした」と言えば、吉高も「二人ともホントに暗かった(笑)。口を開けばネガティブなことばっかり」と笑う。吉高は「今回は現場で一度も『やだな~』と思うことがなかったんです。主演の高良さんがポジティブで楽しそうだった。春みたいな現場でした」と二人の変化を語る。
世之介が出会う人たちとの関係の中に、横道世之介という人物像を鮮やかに浮かび上がらせる本作。若手実力派の池松壮亮と綾野剛が世之介の大学の友人役で出演するほか、伊藤歩、柄本佑、井浦新、きたろう、余貴美子ら、映画好きにはたまらないキャスティングが実現した。
「世之介として、いろいろな方とお芝居ができて本当に楽しかったです。印象的な共演者の方ですか? 全員です!」と現場をかみ締めるように言葉を紡ぐ高良を、吉高は「どんな人とお芝居しても、高良さんがぶれないから世之介も変わらないんです」と絶賛する。また、「綾野さんは素でも役でもずっと二枚目。ステキすぎて面白かった」と共演者の裏話をする吉高に「普段から男女問わず気配りのできる方なんですよ」と高良が言葉を付け足す一幕も。
インタビュー中だけでなく、ちょっとした空き時間にも兄妹のように言葉を交わす二人。その様子から、5年という年月だけでは語りきれない信頼関係が伝わってきた。(取材・文 / 須永貴子)
映画『横道世之介』は2月23日より全国公開