西島秀俊、黄色い声援に動揺…舞台上で照れ笑い
西島秀俊と阿部寛が共演したフランス映画『メモリーズ・コーナー』の初日舞台あいさつが23日に都内で行われ、西島と阿部、オドレイ・フーシェ監督が登壇した。この日、登壇してマイクを持つなり女性ファンから「かっこいい!」と黄色い声援を浴びた西島は「ありがとうございます。(声援を浴びて)ちょっと動揺してしまいました……」と照れ笑いを浮かべていた。
本作は阪神・淡路大震災から15年以上たった神戸を舞台に、訪日したフランス人女性記者と二人の日本人男性の不思議な関係を映し出す人間ドラマ。震災後の社会に影を落とす「愛する者を失う喪失感」「孤独死」をテーマとしながらも、希望を込めて作り上げたフランス映画だ。阿部は震災の後遺症に悩む寡黙な男・石田を、西島は記者の通訳・岡部を演じ、新進女優デボラ・フランソワが女性記者にふんする。
西島は「完成作を観て、劇中の女性記者が、国も性別も年齢も違うのに、阿部さん演じる石田と悲しみを共有して再生していくシーンに感動しました。監督自身と役のピュアな気持ちが重なって見えて、震えるものがあった」と熱くコメント。また、撮影現場での思い出を振り返り「フランス人スタッフの昼食時間は長かったですね。2時間ぐらいかけていた。日本人だけだと、『いいから、早く食べろ!』みたいになるのに(笑)」と明かしていた。
一方の阿部も撮影現場を振り返り「驚いたのは、フランス人のスタッフと監督は、朝会ったときにあいさつでキスをするんです。それである日、監督が日本人の助監督にキスをしたら、本人がみるみる真っ赤になって憔悴(しょうすい)しちゃった(笑)。撮影最終日には、『僕にも(キスを)してください』と頼んで監督にキスをしてもらいました」とエピソードを明かした。すると隣のフーシェ監督から「阿部さんとのキスは特別でした。(キスの)スペシャリストです」と言われ、阿部は「そんないやらしい感じで、(キスを)していないと思う……」と大照れして会場の笑いを誘っていた。(古河優)
映画『メモリーズ・コーナー』はシネマート六本木ほか全国順次公開