仲村トオルと八千草薫SPドラマで主演 震災から2年、被災地・東北へ旅する母子役に
俳優の仲村トオルと名女優の八千草薫が、母子役で主演したスペシャルドラマ「母。わが子」が3月末にTBS系で放送される。余命いくばくもない母親と、二人の兄弟による東北への旅を通し、「家族のつながり」を描くヒューマンドラマだ。
東日本大震災からおよそ2年。ロードムービー仕立てで、被災地・東北への撮影も敢行したという本作。互いに違う道を歩む兄弟が、母の末期ガンが発覚したことをきっかけに再会、故郷である東北に向けた「最後の家族旅行」を通して、母から息子たちへの命がけの愛と、それに応えようとする二人の姿を通して、未来への希望が描かれる。
仲村は、生きる目的を見失った長男にふんし、風来坊の次男役の玉山鉄二と兄弟を演じる。本作の脚本に「これをやらないと罰があたる」と感じたといい、被災地である東北が舞台となることに「失礼のないように、そして、『見てよかった』と思っていただけるようなドラマにしたいです」と真摯(しんし)にコメント。また兄弟二人の母親を演じる八千草も「心に沁みる、ホームドラマだと思います」と本作を語り、「素直に感情移入できる素晴らしい作品に出会え、大変うれしく思いました」と出演の喜びを明かしている。
また演出とプロデュースを務める竹園元は、そんな本作について「あの大震災から2年たった今だからこそ、キチンと描きたかった『親子の物語』」とコメント。震災の傷跡も生々しい東北を舞台に展開する、普遍的な母子のドラマを通して、どのようなメッセージが届けられるか、期待したい。(編集部・入倉功一)
春のドラマ特別企画「母。わが子へ」は3月31日よる9時からTBS-MBS系全国ネットで放送