宇宙に刑務所を作ることは急務!?美人防犯アドバイザーがそのメリットを力説!!
映画『フィフス・エレメント』のリュック・ベッソンがプロデュースしたSFアクション『ロックアウト』に登場する宇宙刑務所について、美人防犯アドバイザーの京師美佳氏が鋭い分析を行った。
本作の舞台は近未来の2079年。極端な安全志向を強めた人類は、宇宙空間にMS-1と名付けた刑務所を建設。囚人たちの冷凍保存管理、重火器搭載の自動防衛システム、ソーラーシステムを使った半永久稼働の最新設備などを搭載し、脱獄成功率0パーセントを誇るMS-1は一見、SFらしいイマジネーションの産物のようにも見える。
しかし京師氏はMS-1について「現在実験的に開発されている防犯システムを先取りしたもの。決して絵空事ではありません」とのこと。しかも宇宙に刑務所を作ることは「(宇宙への移送が可能となるならば)非常に理にかなったこと」なのだとか。特に現在は不景気の影響もあり、刑務所の定員オーバーが世界的な問題となっている。しかも刑務所では衣食住全てが保障されていることから、その維持費は相当な金額に及ぶ。「この映画のように囚人を冷凍保存で眠らせると、その間の食費や衣服代、医療費もかからず、いろいろな意味で合理的」と感心した様子だが、クリアすべき問題点として「もちろんそこには人権問題が関わってきます」と付け加えた。
危機管理で一番大切なのは「被害を最小限に抑えること」だという。本作でも人為的ミスにより、500名の囚人が冷凍保存から目覚め、反乱を起こしてしまう。「壊されない鍵はありません。コンピューターだって壊れます」と切り出した京師氏は、「最悪、脱獄をされてしまったとしても、宇宙から地球に戻るのは困難。それこそが宇宙に監獄を作る最大のメリット」とリスク管理の重要性を強調する。
京師氏によれば、最新の海外ドラマや映画には、実は日本に情報発信されていない防犯技術が数多く紹介されているのだとか。「架空の世界のことだと思わずに、これは何年、何十年か後の日本のことなんだと思いながら観ていただければ、自分が助かるための対抗策を先取りできるかもしれませんよ」とアドバイスを寄せた。(取材・文:壬生智裕)
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